Field / Grass Green / Kantha stole

パッと見た一瞬で心奪われてしまうほど、緻密で繊細な刺繍が施された1枚の大きな布。デザイナー・寺内ユミが度々訪れていたインドで偶然出会った1枚のストールをきっかけに、数年の時を掛けて進めてきたプロジェクトによって生まれたカンタ刺繍のストールです。

カンタ刺繍とは、ベンガル地方に古くから伝わる刺し子、手刺繍です。手紡ぎ手織りのタッサーシルクに女性たちがひとつひとつ丁寧に刺繍を施したストールは、纏うアートピースといえる存在感を放ちます。さりげない光沢感を持ち、吸湿性と放湿性に優れたタッサーシルク素材は、季節を問わずご使用いただけます。このストールは２枚合わせになっており、裏面は同じタッサーシルクの無地素材です。

手紡ぎ手織りのタッサーシルクに、インド伝承のカンタ刺繍が全面に施された大判ストールです。いくつかの異なる種類の紋様が繰り返し刺繍され、それが一つの面を作っています。それぞれの面の紋様は極めてシンプルな小さな小さな形が繰り返されていますが、それらはすべて微細な違いがあります。この曖昧さこそが全体を柔らかく暖かな印象で包んでいます。モチーフは、空の上から見た美しい田園風景。どこまでも続く地平の伸びやかな情景を描き出しました。抑え気味なグリーンのバリエーションでまとめた「GRASS」は品のある深みを、もやがかかったようなグレイッシュなカラートーンの「CLOUD」は高い美意識を感じさせます。

纏う（まとう）、掛ける、巻く。いつでもどんなシーンでもあなたを大きく、柔らかく、優しく包みます。